くじらの夢と星河森

『星河森の踊り子猫-festum-』


『Fragment of memory_stella_くじら座の夢』


個展『ソラネコと流星カフェ』にむけて制作しました動画を紹介しますね。





youtubeにアップロードするのになかなかいい感じでエンコードできなくて、ずいぶん苦労しました。
コンパクトで綺麗な画質&音質にする作業って楽しいですけれどハマるとアッというまに暗黒面に落ちてしまいそうに悩んでしまいます。
ドコカで納得しなくてはと思いつつ今回もかなりの時間を使ってしまいました(^-^;)
いいサムネイルにしようとしたりねww

金、土、と格闘した結果なかなかいい感じになったと思います。

2011年に『星河森の踊り子猫』の前半を制作しました。2011年は丁度制作と個展の時期が震災にあたり、制作的にも厳しかったです。2分たらずの作品になってしまいました。

昨年のいまごろ、歌うたいの大津美紀さんとおしゃべりしていて、フィルム絵本の新作を作ろうという話だけは持ち上がっていました。私も新しく何かつくりたいと思っていましたのでいくつか思い描いていたやりたいネタなどを説明したりしていました。

6月7月頃、本格的にそろそろ始めてみようというお話をしていました。
そしてお話の中で今回もシナリオを私が作るということになったので、実際にどんな風なものを作ろうかといった折に、2008年に作ったシナリオのない絵とコトバで構成したフラグメントシリーズや星河森の続きも良いねといったアイデアを話していました。

7月中ごろからシナリオを作るために色々な資料や勉強、作品のイメージ作りのための取材などをしていました。丁度11月の個展のお話もARTHOUSEオーナーさんとしていて、ARTHOUSEのカフェコーナーの為に描いてきた星座モチーフの珈琲豆ラベルの絵を中心に展開することにして、動画の一つもそれに絡めることにしました。

珈琲ラベルの絵なら各月、絵を描く時にそれなりに取材していたので少し楽に感じていました。
毎月の銀河のドラマをとらえて絵にする作業は楽しいですし、3年間分の絵がありました。

『くじら座の夢』については、動画編集の手法で、ゆらゆらとたゆたう夢のような表現をやってみたくて、このころ勉強していた表現でしたが、何かふんわりと動画制作に結びついて、テーマを銀河の果てで夢をみているくじらに自然と行きつきました。

明るく輝く時期と暗く消え入りそうに沈む時期を繰り返す脈動変光星ミラや、SFの中で異星人の故郷や宇宙植民地として登場しているタウなど魅力的な星もあり、宇宙に浮かぶくじら座はどんな風に漂うのか、そんなところから想いを広げてゆきました。

一方星河森の続きのお話は、汽車を降りて森の奥へと進んだ旅猫はどんな風景を見ることになったのか、そのあたりを広げてみたいと思いました。



もともと、歌う鳥のさえずりが星になって森の中を通り抜け旅猫に招待状として届くといったイメージを持っていましたし、大津美紀さんとのおしゃべりで、星のお祭りや大道芸の人たちのキーワードは出ていましたので、あとは私も旅猫と一緒に森の奥へと分けいって行くだけでした。

キノコはここのところずっとテーマにしていたモチーフでしたし、夜の闇の中で蛍光色に光っている様や毒を持つキノコの不思議に魅惑的な色は何か夜の星の舞台にぴったりくるように思えていました。

期待と高揚感とともに旅猫は森の奥へと分け入ります。
闇がはれた時、そこは美しい星の舞台があらわれます。

ここでは、幻灯機に映し出された影絵の様な表現をしようと決めていました。幻灯シーンは、11月に大津美紀さんとお話した時からどこかで是非やってみたい表現だったのですが、まさにこのシーンがそれだと思いました。儚い夢の様な時間、紙ふぶき、影絵の観客。

時間軸の存在する動く絵だからこそ出来る表現でした。

観る人に1枚の静止した絵の向こう側に物語を想像してもらうこと。
そういった絵を描きたいといつも想っています。
それを実際に少しだけ描き手の私のイメージを表す行為。それが私にとってのフィルム絵本です。その分少し絵は自由を奪われてしまいますが、大津美紀さんの素敵な音楽はまた別の違ったところから、新たな想像の世界に誘い私が思いもよらない遠くへと連れて行ってくれるのです。

イメージイラストを描いて、シナリオを作って、絵コンテを描き、大津美紀さんに渡したあとは動画の仮組です。適当な音楽を仮にあててシーンの流れや表現や手法などを決めたら大津美紀さんからの音楽が届くのを心待ちにしながらシーンをひたすらに作ってゆきました。ここまでくるとあとは制作を頑張るだけなので楽しい時間です。苦しい時間でもありますが...
何を描くべきか、何を描かないべきか。動画を作り進めながら積み木を積むように、パズルをはめるように絵を描いてゆきました。

やがて大津美紀さんからメロディが届き、いよいよ実際にタイミングを取りながら音楽に合わせて再調整してゆきます。足りない表現を足したり、いらない表現を引いたり。メロディに合わせてシーンを変更したり。大津美紀さんとおしゃべりしながら細かなタイミングを合わせ取ったりしてゆきました。完成にむけて形が見えてくる一番楽しい所です。そして一番の修羅場です。11月はもう目の前でした。

個展の準備なども進めつつ動画のお手伝いをしてもらっているTsugumiちゃんに色々助けてもらいながら、販売用のDVDやパッケージデザインなど決めてゆきました。今回は油彩画などのアナログ原画があまりないので、デジタル出力にして展示することになっていました。印刷用の原稿制作と額装の為の手配など、動画を作りながら進めてゆきました。

今回のDVDには手で触れる絵本を制作したかったのと、カレンダーを個展までに用意したかったので、装丁や日付用のデータ作成などやることはまだまだありました。

11月10日過ぎ、いよいよ13日に搬入を控え展示用のプロジェクターの確認など、個展会場となるARTHOUSEさんとの打ち合わせをしました。動画はあとほんの少し。音が完成するのを待つばかりでした。上映用のプログラムタイトルを決めたり、販売用DVDのオーサリングメニューなどを制作しながら、パッケージなど整えてゆきます。何度かテストを繰り返し、DVDに印刷するレーベルのデザイン制作や印刷など進めてゆきました。

とてもラッキーな事に、ARTHOUSEでのボダイジュエキスポの準備の為搬入が1日のびました。その日とうとう大津美紀さんから完成版の音楽が届きいよいよマスターDVDが完成しました!!!本当に本当に素晴らしい。この作品に出会えて本当に幸せな瞬間です。

7月の半ばからとても体調がわるく、微熱がさがらない日々のなかで制作を進めてきました。毎回の事ですが、無理をしながらも毎回また無理をしてしまうのは、これら作品に出会うため。それが果たされれば、もう何もかも忘れてしまいます。

個展は楽しい一週間でした。色々な人とおしゃべりできましたし(^-^)

Webやyoutubeなどへの作業、販売などの手配などはこれから。けれど少しだけお休みをもらって体調を直したらまた次です。

ステキな音楽を作って下さった大津美紀さん yowさん すべての始まりの絵を撮影して下さった武村さん いつも動画を手伝ってくれ、時にははげましてくれるTsugumiちゃんへ感謝を。

そして展示会に足を運んでくださった方々、記帳ノートにメッセージ下さった方々、告知協力メッセージ下さった方々ARTHOUSEさん、上映会にエントリーさせて下さったPEASさんへ感謝を。

ありがとうございました。
そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。

タナベサオリ
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by s-lab | 2012-11-26 06:33 | 作る描く | Comments(0)

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